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ひとみ系創作」
バレンタイン創作(タイトル未定)

おねえさんありがとう

2010.02.02  *Edit 

このお屋敷に来るまでの間、僕は人が一杯のにぎやかな通りをとおってきたけど、おとこのひともおんなのひともバレンタインさんのお祭りでなんだかウキウキしてて、カードのおみせとかお花やさんが大忙しみたいだった!バレンタインさんってちょっとこわそうなオジサンなのに、何でこんなにみんながお祝いしてくれるのかってちょっとふしぎだなっておもったけど・・・。
でもおねえさんみたいに自分でチョコレートを作っている人はあんまりいなかった。そりゃあショコラのお店だってプレゼントを買う人たちがいっぱいいたけど、おねえさんって作るの苦手ミタイだしそんなに自分でチョコレートをつくることにこだわらなくてもいいと思うんだけどな。
『ねぇねぇおねえさん。どうして手にやけどいっぱいしてまでチョコレートを作ったの?』
たくさん考えたけど僕にはやっぱりわからなかったから僕はおねえさんに聞いてみた。ねぇ、僕の言ってることわかる?
だけどおねえさんはぐっすりすやすや夢の中。
お部屋の中はあま~いかおりでいっぱいで、おねえさんの周りの空気はほんわかきらきら。
よ~っし!おねえさんが眠っている間にバレンタインさんにわけを聞いてこよう!
さあ、バレンタインさんのおうちへレッツ・ゴー!

僕、ホントはすっごく早く飛べるんだよ。すごいでしょ。
バレンタインさんのおうちってね、雲の上にあるんだよ。雲の上にはたくさんの人たちが暮らしてて、おねえさんたちの住んでるところよりも時間がゆっくり流れてるんだ。
僕のおうちも雲の上にあるんだよ。しろくってちいさなおうちだよ。僕はすっごく気に入ってるんだ。

あ、バレンタインさんだ!お散歩してる。ちょっと聞いてくるからまっててね。




バレンタインさんはね、ちょっとこわそうで、でもホントはすごくやさしいおじいさん。ぼくはいっつも優しくしてもらってるんだ。
あ!そうだった!チョコレートのおはなしだった。
バレンタインさんが言うにはね。ここからちょっと離れたちいさい島ではバレンタインさんのお祭りの日におんなのひとがおとこのひとにチョコレートを贈るんだって!しってた?
ぼくにはあんまりよくわからないけど、おとこのひとは好きなおんなのひとにチョコレートをもらうとうれしいんだってさ。
きっとおねえさんは喜ばせたいおとこのひとがいるんだね。
よ~っし!ぼくももっとお手伝いしてあげよう!さぁおねえさんがおきるまえに急いで戻らなくっちゃ!


ぼくが全速力でお屋敷に戻ると、お屋敷のお庭の葉っぱがガサガサゆれて、お屋敷の中のテーブルクロスがひらりとゆれた。だけど急いでおねえさんのところに行かなくちゃ!ごめんね。


ぼくがおねえさんのいるキッチンに戻ってきてもおねえさんはまだぐっすり寝てた。
さっき違うきれいなおねえさんがちゃんと拭いてくれたはずなのになんだか口の周りがチョコレートでよごれてるのはなんでだろ?
ん~?
あんなにたくさんあった失敗作のチョコレートがぜ~んぶなくなってる。おねえさんの口の周りとお皿にあったチョコレートだけがなくなっててあとはんにもかわってないのにおかしいよね?あのきれいなおねえさんがまたきて片付けたのかなぁ?へんなの。
小さなお皿に乗っているのは成功(?)したチョコレートが4つだけ。材料はこの10倍くらいあったみたいだったけど、こげたり、ものすごい形だったりで・・・。生き残ったのはこれだけだったんだね・・・。うう。おねえさん、がんばったね・・・・。なんかぼくまでちょっと感動しちゃった。

『あのね、ぼくからおねえさんにプレゼントあげるね。』

え?なにかって?えへへ、ないしょだよ。
あ~あ。なんだかぼくもねむたくなっちゃった。ちょっとだけねむってもいい?


「あ~よく寝たッ!はあ~、お腹すいた。」

むにゃむにゃ、おなか?だれ?僕だっておなかすいたよぉ。

「あらっ?台所が片付いてる!ふむふむ。きっと寝てる間に片付けたのねっ!あたしってばもう良妻が身についちゃって!」

おねえさん?おきたとたんに何変なこと言ってるの?きっとあのきれいなおねえさんが片付けてくれたんだよ。

「あたしだってやる時はやるのよ!あたしのあ、あ、あ」

あ?

「あたしの・・・・ア、アイジョウを・・・。」

アイジョウ?

「え~いいっ!それはさておき!チョコレートを入れる箱、ハコ。」

箱!ねぇねぇおねえさん、あの箱つかって。ぼくね。バレンタインさんのところから小さいきれいな箱をもらってきたんだよ。

「ん?どれ?」

あそこだよ。チョコレートの隣。

「ああ、これね。ピンク色って大好き。」

でしょー。そうかなって思ったんだ。

「じゃ、いれるわよ。」

うん。そぉ~っとね。おねえさんはときどき落っことしたり、ひっくり返したりしながら4コのチョコレートを小さな箱に入れた。ねえ、おねえさんぼくがきれいな紙で包んであげる。
おねえさんのおもいがおねえさんの好きな人にとどきますようにって、お祈りしながら包んであげるよ。

「ほんと?ありがと。あたしってそういうちまちましたこっとって苦手なのよね。」

ぼくはそうっと小さな箱を持ち上げるとしずかに息を吐き出した。ぼくの息はねキラキラした風なんだよ。
赤いピカピカしたハートの包み紙。緑色の細いリボン。
ねえ、すごくかわいいね。

「すごい、すごーい!かわいいっ!!あんたすごいじゃない!」

おねえさんはバンバンとぼくの背中をたたいた。痛いよ、おねえさん。

「ゴメンね。つい興奮しちゃって!」

もお、おねえさんったら乱暴なんだから。ねえ、おねえさん。せっかくのチョコレート、早くすきな人にわたしておいでよ。もうすぐバレンタインさんのおまつりがおわっちゃうよ?

「あ!やばいわっ!じゃあたし行って来る!」

おねえさんはチョコレートの箱を持ってアワテテかけだしていく。でもドアの所でちょっとだけ立ち止まって・・・・。

「ねぇ!あんた!手伝ってくれてありがと!あたし、マリナよっ!」

マリナさん。すてきななまえだね。ぼく、マリナさんのことだいすきだよ。

マリナさんはバタバタと台風みたいに小さなキッチンを出て行った。えへへ、ぼくもねありがとうだよ。おねえさんとお話できてすごくたのしかった。

・・・・・・え?いまさらだけど、おねえさんぼくのことみえてた?ぼくのこえ、いつからきこえてたの?


※やっとチョコレートが出来上がったようです。※
※またもや続きます※

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